音域とは?音域のチェック方法と今より音域を広げる練習方法

2024-06-25

この記事でわかること

  • 音域について理解することができる
  • 自分の音域を確かめる方法がわかる
  • 音域を広げる方法がわかる

歌を練習していると「もっと上手くなりたい!」「もっと音域を広げていろいろな歌にチャレンジしたい!」と思ったことはありませんか?

楽器にも大小さまざまな大きさがあってそれぞれに音域があるように、人の声も高い声から低い声までと音域(声域)があります。
今回は、この音域(声域)について男女別にどのような特徴があり、音域を広げるためにはどのような練習方法があるのか?と言ったことを中心に詳しく解説させていただきます。

音域(声域)とは

音域(声域)とは、その人が発声できる声の範囲のことをいいます。声の音域を声域と呼び、音域はそれぞれ人によって異なります。
性別の違いはもちろんですが、「体格」や「音域を広げるためのトレーニングをしたかどうか」でも変わってきます。

歌を歌うと、「高音は出しやすいけど低音がイマイチ…」「低い声は出しやすいけど高音は苦しくて歌いにくい」などと思ったことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか?

声にも個性がありますので、人それぞれ得意な音域があります。音域を広げたいと思っている方は、音域を広げる練習をすることで声の幅を広げることが可能です

男女別の音域の種類と特徴

音域は性別によって変わります。赤ちゃんや子供の頃は声に大差ありませんが、体の成長とともに変化し音域も広がります。思春期を迎える頃になると、だいたい1.5~2オクターブほどの声を出せるようになります。

声域は高い順に、ソプラノ・メゾソプラノ・アルト・テノール・バリトン・バスの6種類に分けることができます。
それでは、男性と女性の声にはそれぞれどのような特徴があるのでしょうか?

男性の声域の特徴

男性の声は、成長し思春期を迎えると男性ホルモンの分泌が増えることで声変わりをし、低音域が広がります。

声変わりが始まる前よりも約1オクターブほど低い声に変わります。
子供の声から低くて太い大人の声に変わりますが、その反面、高音域が一般的に狭くなるのが特徴です。

男性の声には3つの音域(声域)があり、低い音の順から並べると、バス・バリトン・テノールがあります。ピアノの鍵盤でいうと、向かって左側~真ん中あたりまでの低い音域にあたります。

バスはどっしりとした威厳のあるイメージです。音楽をしっかりと支えとても存在感があります。
男性はもともと高い声が出しにくいのですが、テノールは若々しく、華やかなイメージがあります。
バリトンはバスとテノールの間を担当する声域です。バスとテノールの両方の良さを持ち合わせた特徴があります。

女性の声域の特徴

女性の声には3つの音域(声域)があり、低い音の順から並べると、アルト・メゾソプラノ・ソプラノがあります。ピアノの鍵盤でいうと、向かって真ん中あたり~右側までの高い音域にあたります。

女性も男性ほどではありませんが声変わりがあります。成長とともに声帯が長くなるため、声が少し低くなるのです。

ソプラノはメロディーラインを担当することが多いので、キラキラとした輝きや表現力をもつパートになります。アルトは音に重厚感をだし、幅を広げる大切なパートです。ソプラノとアルトの間に位置するメゾソプラノは難しい立ち位置ながらも、柔らかなハーモニーを作る時に重要なパートになります。

自分の音域をチェックする方法

ピアノやキーボードなどを用意して音を鳴らします。次に鳴らした音と同じ高さの音を声に出します。半音ずつ鳴らしながら上げたり下げたりして音域を確認します。YouTubeでもチェックできる動画があるのでピアノが無い人にはオススメです。

日本人の平均的な音域は、男性だとlowG(低いソ)~mid2G(中間のソ)、女性だとmid1G(中間のソ)からhiC(高いド)と言われています。これは、地声で出せる音域の範囲を言われていますが、男性は2オクターブも音域があるので、女声よりも幅広い音域で声が出せます。

自分の音域をチェックしたエピソード

「A~」の口の形で発声練習をしました。すると筆者は大体2オクターブちょっとの音域まで声がでました。声は体調などによっても変化するので、その時の調子に合わせて無理のない範囲で発声し練習を重ねることでさらに音域を広げることができます。

音域を今よりも広げる練習方法

ポイントは以下の4点です

  1. 腹式呼吸をマスターする
  2. 裏声をマスターする
  3. 低音の音域を広げる
  4. ミックスボイス(地声とファルセットの中間の声)で発生練習する

音域を広げる練習方法を試してみたエピソード

まず喉仏を左右にほぐしてから、上下に動かすように低い声と高い声を交互に出します。
次に「イ~」と発声しながら喉声にならない音を頂点に設定し、その音よりも少し低いぐらいの音から
頂点の音まで「イ~」➚と発音し頂点の音までいったら「イ~」➘と元の音まで下げます。
頂点の音を少しずつ上にあげていくことを繰り返し行うと、だんだんと音域が広がり声の幅が広がってきたなと実感しました。

まとめ

自分の音域を知ると、気持ちよく歌を歌うことができます。上記の練習を積み重ねると少しずつ声の幅が広がりますので、是非チャレンジしてみてください。

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